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名古屋で暮らす

名古屋で暮らす日々や名古屋外での旅行体験などをご紹介します。

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熊本県の上通を散歩して経営者として思うこと。被災した企業はどこまで配慮する必要があるのか?

雑感

先日、実家の熊本に帰省した際、行きたいお店があったので熊本市内をぶらぶらと散歩してきました。歩いたのは上通のアーケード街とその周辺の裏路地。

 

アーケード街の人々の数や裏路地の雑多な感じを見ていると、なんだかんだ言って、熊本は全国的にも都会のほうだなあと実感しました。案外、人口密度が高いんですよね熊本って。

 

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特に、中心地である上通や下通の盛り上がりは、静岡や博多のコンパクトシティのような印象を感じさせて、経営者としては魅力的に感じられます。やっぱり一か所に人が集まるエリアがあると、商売はやりやすいんですよね。

 

いずれ熊本でもなにか事業がやれたらなあと、なんとなく考えています。

 

地震による被災の爪痕と経営者

それはともかく、アーケード街や路地裏を歩いていると、こんな光景を見かけました。人は戻ってきているように見えますが、やはり被災の爪痕は大きいなといった印象。

 

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もちろん、かなりのお店や店舗が運営を再開していますし、そこで消費するお客さんもある程度は戻ってきた印象があります。

 

それでも、やはり地元の方に尋ねると、「県外からの予約が全部キャンセルされた」「7月、8月は例年に比べると、かなり売り上げが減った」という声を聞きました。

 

防災とは、広い意味では被災後の復興のことをも含むらしいですが、同じ店舗をかまえる経営者として、自分は被災したときにどう復興できるかと真剣に考えた帰省になりました。私が住んでいる東海地方は、ずっと地震の危険性が指摘されていますしね。他人事ではありません。

 

そしてなにより、街のなかを歩いていて、一番気になったのが閉店になったお店のシャッターに貼ってあった張り紙。あえて画像は貼りませんが、どうやら、被災でというより経営的なトラブルで閉店したお店の張り紙です。

 

「皆様の長年にわたるご愛顧に心から感謝申し上げますとともに 皆様の今後ますますのご健勝をお祈り申し上げます」

 

これは閉店の際の決まり文句ですが、その閉店のご挨拶に加えて、こんなことが書いてありました。

 

「熊本地震で被害に遭われた皆様へ. このたびの熊本地震によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復旧と復興を心よりお祈りいたします。 」

 

すいません。細かいニュアンスは忘れてしまいましたが、このように閉店のあいさつに加えて熊本地震の被災者に対するあいさつまでが閉店したシャッターに添えられていたのです。私は、この張り紙を見て、いろいろと胸に湧き上がるものがありました

 

経営者は誰に、どこまで配慮しなければいけないか?

経営者なら一度は経験する、もしくは周りの人が続々と経験していく閉店

 

私は幸いにして閉店というより、経営的なプラスを考えての事業譲渡しかしたことがないので、この意味での閉店は経験したことがありません。ですが、周りの経営者にはソレを体験した人がたくさんいます

 

多くの人はうん百万からうん千万の借金を抱えて、次の仕事を探し始めます。転職サイトに登録するか、知り合いのツテを頼って安い給料で借金を返し続けるかです。

 

私はそれに同情してくれとは言いません。経営者として自分が選択した道で、自分の事業計画に沿って仕事をしてきたわけですから、そこまで含めて経営者の責任だと思います。

 

それでも、そんな大変なときに被災者に対してご挨拶の張り紙をした店主の気持ちはいかばかりかと思って、少し胸が苦しくなりました。少なくとも、私が同じことをできるだろうかと。

 

私の実家は私と同じく自営業だったのですが、経営者である母は私にいつもこのように言って聞かせました。

 

「自営業なら、人前ではいつもニコニコして、愛想よくしとかないといけない。その人がいつかお客様になるかもしれないから」

 

実際、母はその通りに、どんなにこれまでケンカして怒っていても、お客様の前に立つとニコリと笑って営業スマイルを見せる人でした。私も、中学まではこの考え方に反発していましたが、高校生のころにはお客様の前でノータイムで笑えるようになりました。

 

ですが、同じことを自分の人生の進退を考えるタイミングでできるかと問われれば、正直分かりません。確かに、「あいつは閉店したのにあいさつにも来なかった」という人はたくさんいますし、それがマナーなのでしょうが、私は経営者としてどう行動できるでしょうか。

 

私自身のなかで決着がついておらず、取り留めもないブログになってしまいましたが、先日、9月1日の防災の日にそんなことを考えたのでした。

 

今週のお題「防災の日」