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経営者側からクレジットカード払いの手数料について思うこと ―消費者との捉えかたの違い―

"店舗で、現金ではなくクレジットカード払いをすること"についてネット上で話題になっています。

 

 

上記の記事は、「店舗側もメリットがあるのだから消費者側がクレジットカード払いの手数料についてそこまで気にする必要はない」というのが主な主張。

 

それに対して、実際に手数料を払っている店側の人間ではないのによくもこう勝手なこと言えるよなあ…というコメントを見かけましたが、他にも同じような意見を持っている方がいらっしゃるようでした。

 

消費者側が言ってはいけないのなら、一応まがりなりにも実店舗を経営する経営者である私の視点から語ったらどうかと、クレジットカードの手数料について書いてみることにしました。

 

クレジットカード払いは大歓迎

ウチは小売業も営む個人事業主ですが、少なくとも小売にとってはクレジットカード払いは大歓迎です。クレジットカードさえあれば、数万円の商品でもきちんと営業するとポンポン購入してもらえるので、むしろカード払いがないと売り上げが上がりません

 

実店舗だけでなく、ネットショップも営業していますが、そもそもネットショッピングで小売販売なんてしていると、9割方のお客様がクレジットカード払いなので、カード払いについて疑問を持ったことすらありませんでした。あくまで支払い形態のひとつという認識です。

 

もちろん、お客様がお店のことを思って配慮してくださることはとてもありがたく思います。たとえば、経営する飲食店で満席のときに率先して常連さんがご新規に席を譲ってくれたり、オーダーを待ってくれたりといったことは、(決して店側からお客様に求めることではありませんが)とてもありがたく感謝の気持ちを持っています。

 

ただ、クレジットカード払いの話はわけが違います。経営側はクレジットカード払いを導入することで売り上げアップを図っていますし、"気を使って"現金払いにこだわった結果が消費減になるのであれば、店にとってはそちらのほうが損失です。

 

「でも、手数料が……」と思われるかもしれません。ですが手数料に関しては、経営する側はクレジットカード払いを見込んで値段を付けています。ですので、そもそも卸売で使うような、高額なのに利幅が少ない商品は振込みのみで対応したりするのが普通です。

 

「キャッシュフローが……」という意見も、今では個人経営ならかなりの人が導入しているSquare(スクエア) 最短翌日squareなど、最短翌日で振り込まれるサービスもあるので、キャッシュフローを気にするほどのこともありません

 


結論は、先ほどのブログ『クレジットカードの読みもの』さんでも言われていますが、お店側としては「現金払いで買い控えをされるぐらいなら、カードでたくさん買って欲しいですし、そのほうが商売しやすい」のです。つり銭の小銭を用意するのも面倒ですしね。

 

ただ、同じく経営者の知人のお店(とくに飲食)に行く時にはできるだけ現金で払うようにしています。これは業界の暗黙の了解のようなものなので、消費者の方に強制するようなものではありませんけどね。

 

クレジットカード払いを嫌がられるのはどこか?

では、これだけメリットのあるクレジットカード払いを嫌がる経営者や店舗とは一体どんなところでしょうか。これは、業態によって変わってきます。

 

たとえばセミナー業や美容室のような定額サービスのお店だと、売り上げ増加のメリットはあまり見いだせないこともあるので、嫌がる方も多いです(もちろん、クレジットカードが使えることによって顧客が増える、あるいは事前払いでキャンセルを防げる可能性もあるのですけどね)。

 

あとはそもそも単価が低いカフェや定食屋などの飲食店も同様です(このへんはそもそもクレジットカード払いを導入しないことが多いですね)。

 

そして、一番カード払いを嫌がられた経験をしたことが多いであろう場所が、バーやスナックなどの飲み屋さん。

 

漫画『バーテンダー』のなかでも、バーの使い方に関して古臭い上司が部下に説教するシーンがあります。その中で出てきたセリフが「5000円以下の支払いでクレジットカードを使うな」というもの。

 

一応、バーやスナックでは「できる限り現金払いで」というのがマナーっぽくなっていたりしますが、私はこの点に関しては好きにすればいいとは思います。ただ、こうした説教をしたがる人が未だにいるので、自分より年上の人と飲むときは、少し大目に現金を持っておいたほうが無難かもしれませんね。

 

余談ですが、私は個人的に漫画バーテンダーが大好きなので、この5000円未満は現金でそれ以上はカード払いでというルールを消費者として一応守っていたりします。

 

でも、このへんは本当に好き好きです。 「バーでは現金払いで」なんて律儀に守る必要はないと思いますが、そういった文化が存在していることは知っておいてもいいかもしれません。

 

 クレジットカード払いに対する結論

何度も申し上げましたが、店舗側としては基本的にクレジットカード払いは大歓迎です。それで消費が増えるのであれば、ニコニコ現金払いよりはよっぽどありがたいことです。

 

ただ、なかには「それでも申し訳なくて……」という方がいらっしゃるかもしれません。

 

もし、クレジットカード払いに申し訳ないと思っているのであれば、できればそのお店にもう一度行ってあげてください。現金払いで1度しか来ないお客様よりは、クレジットカード払いで何度も来てくれるお客様のほうがよっぽどお店にはありがたい存在です。

 

クレジットカード払いの手数料を気にされる方々は、お店側のことを気遣って下さるとても良い方々なのだと思いますが、そんな方たちだからこそお店に通ってくだされば、経営者としてはそれ以上に嬉しいことはないでしょう。