今やコーヒーマニアの間では一般的となった「サードウェーブコーヒー」という単語。
すでに、「サードウェーブの次のフォースウェーブはなんだ!?」とカフェ雑誌で特集されたりと、コーヒーファンの間では浸透しきった言葉のようですが、国内での火付け役となったお店と言えばブルーボトルコーヒー。
本場アメリカではサードウェーブの代表格と言えばブルーボトル以外にもいくつかのカフェやロースターの名前があがるでしょうが、日本ではやっぱりブルーボトル≒サードウェーブぐらいのイメージが付いているかもしれません。
そんなブルーボトル、現在のところ国内では東京にしか店舗が無く、名古屋在住の私はなかなか行き辛かったのですが、2016年の10月に、品川駅構内に店舗ができたと聞き、新幹線で早速その様子を見に行ってきました。
品川駅直通のスタイリッシュでおしゃれなカフェ
品川駅の構内から直通のスタイリッシュなビル「アトレ品川」。その三階にブルーボトルがあります。
白を基調とした空間。その中央にはカウンターとウッドのメニューが置かれ、店内のどこからでもコーヒーを抽出する作業が見られるようになっています。オーダーはセルフ形式なので、ケニアのシングルのドリップを注文。お値段は550円と、ちょっぴり良い感じの価格です。
レジで注文すると「お名前でお呼びしますのでお名前を教えてください」というスタッフの声が。カフェで名前を聞かれるなんて思いもしなかったのでキョトンとしていましたが、なるほど面白い。
名前を伝えて席に着き、スタッフさんの作業を眺めていました。
どうやら、ブルーボトルでは少し前に新しいドリッパーを導入したとのこと。個人的には前のデザインのほうが好きだったのですが、形も大きく変わったようで以前とはだいぶ違う味になったのだと思います。
私は以前のコーヒーを飲んでいないのでわかりませんが、店員さんはすでに新しいドリッパーでのドリップも手慣れた様子で、見ているだけでも楽しめます。
品川駅の通路を一望できるガラス張りの席
テーブル席から怪しい業者のごとく手元をじっと眺めていると、しばらくして名前を呼ばれました。このなんとなくカフェっぽくない気恥ずかしい感覚は慣れそうにもありませんが、スペシャル感がありますね。
品川駅を一望できるガラス張りのカウンターについてケニアのシングルオリジンを味わいました。
味としては、少し生焼けのニュアンスがありますが、比較的高品質のスペシャルティコーヒーで、柔らかい酸味と豊かなフレーバーが素敵なコーヒーでした。個人的には近所にあったら普通に通うかもしれません。
店員さんの印象も悪くない感じ。せっかくなので物販コーナーで、新しいドリッパーについて店員さんにいろいろと尋ねてみました。
一番興味があったブルーボトルオリジナルのニュードリッパー。店員さんに説明を求めると快く解説をしてくれ、「有田焼で作られているんですよ」とか「自社製のペーパーもありますが、一応ウェーブドリッパーのペーパーで代用もできますよ」と細かに教えてくれました。
ブルーボトルの評判と実際の印象
正直、ブルーボトルは広告や宣伝も頑張ったので、コーヒーファンからはいろいろな批判を受けてきたように思います。
「浅焼きですっぱい」
「豆は生焼けの味がする」
etc…
確かに、これらの評判も必ずしも嘘ではなく、確かに生焼けっぽいニュアンスなどが感じるなあとも思いました。
ただ、それを踏まえても、これだけのクオリティの生豆と接客サービス、自社製品への理解をしたうえでコーヒーを提供できるカフェが国内にどれぐらいあるだろうとも思いました。
女性スタッフが一度作ったカフェラテを、ダメだったのか上司の男性スタッフが作り直して提供していたり、まだまだカフェとしての伸びしろに期待できるなあと思える店の雰囲気だったように思います。
個人的には、今後の発展に期待したいカフェのひとつになったブルーボトルなのでした。また東京に寄った際にはぜひ訪ねたいと思います。
ブルーボトルコーヒー品川カフェ
東京都港区港南2-18-1 アトレ品川 3F
[月~金] 8:00~22:00 [土・日・祝]10:00~22:00
03-6712-8199
無休